月9「コンフィデンスマンJP」がコメディ調なのは東出昌大の棒演技対策!?

 長澤まさみ主演の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系)が4月9日にスタート。初回の視聴率は9.2%と2桁の大台は逃したものの、ネットでは「面白かった!」との声も少なくなかったようだ。伏線を次々と回収しまくる展開に対しては「ご都合主義すぎる」との指摘があるものの、ご都合主義ゆえに爽快感を味わう視聴者も多かったという。テレビ誌のライターが言う。

「本作ではシリアス調とコメディ調のどちらで描かれるのかに注目が集まっていました。脚本を手掛ける古沢良太氏は『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)ではシリアス調に、そして『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)ではコメディ調の物語を紡いでおり、演技力の高い長澤にどちらをやらせるのかが話題になっていたのです。その結果は“コメディ調”で、『まさみちゃんが可愛かった!』と好意的な声が寄せられています。ただ一部には『このキャストじゃコメディ調で当然でしょ』との声もあるようです」

 第一話では江口洋介をスペシャルゲストに迎え、裏社会の大物を大げさな表情で演じきる姿が好評だった。長澤の相棒で父親代わりの詐欺師を演じる小日向文世もまた、コメディ調の役柄を好演。それに対して評価が芳しくなかったのが、イケメン枠担当の東出昌大だったという。

「他の主要キャストが上手いぶん、東出の棒演技ぶりが目立っていましたね。とくにセリフ回しが残念で、東出のパートだけはまるで外国ドラマの吹き替えのよう。学生演劇のような妙な抑揚をつけるので、最初はそのしゃべり方自体がコメディなのかと勘違いしたほどです。あの調子でシリアス調の脚本なら、場の空気をブチ壊しかねない。昨年、ドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で“狂気の夫役”を怪演して評価を高めた東出ですが、今回のコミカルな役が視聴者にどれだけ浸透するか見ものですね」(前出・テレビ誌ライター)

 数字的には苦しい船出となった同ドラマだが、観た人の評価は総じて高い。1話完結型なので、東出のキャラがフィットすれば巻き返しもありそうだ。

(金田麻有)

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