女優の吉高由里子さんは生牡蠣にハマっていて、レモンを絞って食べるのが好きなんだそうですが、牡蠣というと、冬の味覚のイメージがありますよね。確かに、広島の真牡蠣は1月~4月に旬を迎えます。世界遺産のある宮島では、毎年2月に「宮島かき祭り」が行われるほど。ちなみに、広島の牡蠣は大粒で濃厚、甘味が強いのが特徴とか。一方、石川県の能登半島などが有名の岩牡蠣は、夏が旬。6月~8月が食べ頃なんです。つまり、これから旬がやってくるという訳です。吉高さんのように、牡蠣にハマる人も出てくるかもしれませんね。
とはいえ、生牡蠣は「あたりそうで怖い…」という人も多いのでは。実際に、周りにあたった人がいて、その痛みに苦しんだ体験談を聞いたことがあるかもしれません。でも実は、そのほとんどは、「ノロウイルス」による食中毒なんだそうです。汚れた海水で養殖された牡蠣には、ウイルスが多く含まれている可能性もありますから、産地にこだわるのが“あたらない”ポイントといえるかもしれませんね。でも、もし生牡蠣であたってしまったら、安静第一。特効薬はないので、脱水症状を防ぐために水分補給をしたり、病院で点滴などの治療を。
ちなみに、ノロウイルスは、85℃以上で90秒以上加熱すれば感染力を弱めることができるので、沸騰したお湯で1~2分茹でるか、180℃前後の油で4分以上加熱することで予防できます。どうしても「生牡蠣は…」という人は、加熱調理した牡蠣を楽しむのもいいかもしれません。
牡蠣は「海のミルク」といわれるくらい、栄養も豊富です。健康のためにも、これから旬の岩牡蠣を、ぜひ楽しんでくださいね。