元日本テレビキャスターの丸岡いずみが、5月11日放送の「爆報!THEフライデー」(TBS系)に出演し、過去に重度の「うつ」に悩んでいたと明かした。
丸岡は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の取材をきっかけに「うつ病」を発症。“大惨事急性ストレス障害”となり、災害や事故の現場を何度も目のあたりにしたことで、急激なストレスが心身にかかり、数カ月も眠れない日々が続いたと苦しさを吐露した。丸岡は、震災前年の10年3月29日から「news every.」(日本テレビ系)のキャスターに就任。しかし、11年8月30日から体調不良のため長期休養に入り、その1カ月後には降板している。
今回は、その苦しかった日々をどう過ごしていたのかが語られたのだが、視聴者からは「うつに悩む人の励みになる」という意見がある一方で、「震災の取材でバランス崩したと話していたけど、具体的な地名まで出すのはちょっと…と思った」「震災鬱って言ってるけど、家も家族も失って辛い人もたくさんいるのに」「この話の結末はうつが治ったというものだが、被災者の中にはまだ精神的に悩まれている人もいる」など、厳しい意見も寄せられた。
社会部の記者も、こう疑問を投げかけた。
「確かに、現地取材した記者の中には抑うつ状態になった人もいる。ただ丸岡さんは、報道志望だったからこそ、北海道文化放送からフリーキャスターを経て、日本テレビ報道局に中途入社した人。報道局にいれば、悲しい事件や事故を扱うのは当然です。うつ病を発症したのは大変だったかもしれないが、それを震災の取材が原因と公の場で言うのは、被災者の心境に鑑みてもいかがなものかと思う」
取材者は、現場から離れることができるが、被災者は365日、そして今でも様々な苦しみを抱えていることを忘れてはならないということだろう。