坂口健太郎主演ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」(フジテレビ系)の第6話が5月15日放送され、平均視聴率は5.7%だった。
物語は、未解決事件を追う“今”のプロファイラー刑事・三枝健人(坂口)と、その事件をオンタイムで追っていた大山刑事(北村一輝)が、無線機を通じて情報を交わし合い、謎の多い事件に向き合うというもの。
原作は、2016年に韓国で放送され、同年のドラマ賞を総なめにした人気作。日本版も初回は9.7%好発進だったが、2話以降は 8.4%、8.3%、7.9%、6.7%と右肩下がりが続いている。
視聴者離れの原因は、ストーリーの難解さにあるようだ。「このドラマおもしろいんだけど、過去や今や色々かわって頭悪い私はよく分からなくなる」「ストーリーが複雑過ぎて、よくわからない」などの理由から、脱落者が続出しているようなのだ。
第6話では、窃盗の疑いで誤認逮捕された工藤(平田満)の娘が乗ったバスが事故に遭い、炎上。工藤は連行された警察のロビーで事故のニュースに気づき、娘が救出されないまま炎に包まれて死亡する様を目の当たりにしてしまう。
そして、刑期を終えた後に復讐するのだが…。
「このバスには大学教授とその娘も同乗していて、先に助け出された教授は、娘を救出するよう救護班に頼み込みます。ゆえに工藤は、その教授の娘を誘拐し復讐するのですが、このシーンの描写が雑過ぎて、全ての視聴者には伝わらなかった。肩書を重んじる韓国ならばすんなりと腑に落ちるのでしょうが、日本の社会では考えられないこと。視聴者には理解しづらかったと思います」(テレビ誌ライター)
日本と韓国では、社会的なバックボーンが違うことを念頭に置いてリメイクしないと、視聴者には伝わらないようだ。