1970年代に郷ひろみ、野口五郎とともに「新御三家」と呼ばれトップアイドルとなった歌手の西城秀樹さんが5月16日午後11時53分、急性心不全のため横浜市内の病院で亡くなった。63歳だった。
西城さんは、2003年に韓国でのディナーショーの後、脳梗塞を発症。軽度の言語障害の後遺症は残ったが、闘病の末復帰し、06年には新曲をリリース。しかし11年12月、脳梗塞が再発し、入院。右半身麻痺と言語障害の後遺症が残ったが、壮絶なリハビリ治療を続け、翌12年1月には、チャリティーコンサートに参加するまでに快復した。14年8月のNHK「思い出のメロディー」に生出演し、ファンを歓喜させた。
15年4月13日に還暦を迎えた西城さんは「ヒデキ還暦!」と題した記念ライブを開催。新御三家の盟友・野口も駆け付け、祝福した。
昨年5月19日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)では、「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ)の司会を20年務めた芳村真理と再会した様子がVTRで紹介された。「秀樹は本当に足が長くて格好よかった」と褒められた西城さんは、自力で椅子から立ち上がり芳村を喜ばせた。
最近まで「俺にとって歌うことは生きることですね。いくつになってもね」と歌への執念を語っていた西城さん。突然の訃報にネット上には「ショック大きいなこのニュースは」「重い麻痺が残っても、構音障害があっても堂々とテレビに出ている姿に感動していました」「若すぎて驚きました。ご冥福を祈念します」など、早すぎる死を悼む声が続々と寄せられている。