子どもは楽しそうに塾に通っている。学びの日々を楽しんでいるようでよかった。けれども、ちっとも学校での成績に反映されない……。こんなとき、このまま塾通いを続けるべきか、環境を変えた方がいいのか、迷いますよね。いったいどうすればよいのでしょうか。
できれば塾選びの際にチェックしておいて欲しいことですが、塾の先生とのコミュニケーションは密にとっておくことをオススメします。お母さんは、わが子が塾でどのように学んでいるのか、なかなかみえませんよね。だからこそ、今の課題はどこにあって、それに向けてどんなことをしているのか、我が子は同じ方向を向いて努力ができているのか、これらを先生とのコミュニケーションで知っておくことが大切なのです。
課題が共有できれば、家庭での声かけの参考にもなります。塾に任せっきりにするよりも、お互いのポジションで同じ方向に向けるよう、後押ししてあげるのがよいでしょう。塾側からは毎日の生活には介入しにくいもの。逆に、家庭では日々の生活で子どもをサポートできます。お互いに手を取り合って育てていく意識を持っていれば、「この塾で大丈夫か?」という不安はなくなるはずです。
また、成果が出なかったとき、「今回はダメだったね。でも頑張ったね!」で終わっては、次への改善が望めません。「今回も頑張ったね。次は、どうしたい? そのために今からできることは何かな?」と、ゴールを設定してそこまでのアクションプランを立てることが重要です。家庭ではケンカになってしまって難しい…のであれば、その部分を塾の先生にお願いするといいでしょう。甘えられない家族以外の大人とやりとりすることで、子どもはより責任感を持って取り組みやすくなります。
塾への不信感は、「わからない」「見えない」ことが原因であることが多いです。そうなる前に、確認・相談をすることで、防ぐことができる問題は多そうです。
(Nao Kiyota)