5月27日に放送されたNHKの大河ドラマ「西郷どん」。平均視聴率は前回より1.5ポイント減の12.2%と下がったものの大久保正助を演じる瑛太の迫真の演技に注目が集まった。
「この回は西郷が奄美大島に幽閉されている間に、権力を振るっていた島津斉興(鹿賀丈史)が死去。代わって藩主の父である島津久光(青木崇高)が“国父”として実権を握っていく中、久光に取り入り信頼を得ていく正助。そのやり方が気に入らず、昔の仲間たちが脱藩して決起しようとする様が描かれていました。その中で“国父”に命がけで物申す姿や、脱藩する仲間たちに『俺を斬ってから行け!』と啖呵を切る場面など、瑛太の迫真の演技に賞賛の声が上がっています」(テレビ誌記者)
放送を見た視聴者からは「正助どん頑張っちょ!!胸熱」「今日の正助どん回見ごたえあったな。瑛太くんの実直な演技伝わってきた」といったコメントがネットを賑わせている。
「瑛太は2008年に同じ鹿児島を舞台にした大河ドラマ『篤姫』で、家老の小松帯刀を演じていますが、当時は年齢的にも25歳と若く可愛すぎる風貌から『合わない』との声も聞かれました。10年ぶりの大河で評価されるのは、鹿児島をルーツに持つ瑛太にとっても感無量なのでは」(スポーツ紙デスク)
そんな瑛太だが、大久保正助を演じるにあたってその難しさをこう語っている。
「5月25日に都内で行われた『西郷どん』特別展の報道内覧会に出席した際、『(大久保が置かれた立場は)幕末の英雄・西郷の暴走を止めたり、“国父”である久光にも進言しなければならない中間管理職の立場。演じる上でも物凄いストレスがかかってきている。正直白髪が増えた』とコボしていました。“維新の元勲”の割には、あまり人気のなかった大久保をどう魅力的に演じるか。今回の大河ドラマの成功のカギを握っていると言っても過言ではありません」(前出・テレビ誌記者)
これからはいよいよ京を舞台に、薩摩藩が歴史の表舞台に躍り出る。共演する錦戸亮とのトラブルも報道されたが、今後の瑛太演じる大久保の活躍からは目が離せそうにない。
(窪田史朗)