若手俳優の登竜門といえる舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」で芸能界デビューして、今なお上昇気流に乗っている志尊淳。NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK)では同性好きの美青年に扮し、6月15日には主演映画「劇場版 ドルメンX」の公開を控える。
そんな志尊の叔父・宮崎歩さんは音楽家。ジャニーズに多くの楽曲を提供してきた。
「嵐の11枚目のシングル『ハダシの未来』の作詞・作曲をしたのが宮崎さん。当時は、シンガーソングライターの肩書きでした。ジャニーズタレントでは、古くは近藤真彦や少年隊・植草克秀、V6、KinKi Kids、KAT-TUN、タッキー&翼、関ジャニ∞、Hey!Say!JUMP、A.B.C-Zなどへ、多くの楽曲提供・編曲をしています」(音楽ジャーナリスト)
そもそも宮崎家は、音楽一家だ。歩さんの父で、志尊の祖父にあたる宮崎尚志さんは作曲家。広島東洋カープの応援歌「それ行けカープ ~若き鯉たち~」を作曲している。歩さんの母(志尊の祖母)は、歌手の中野慶子さん。初代・うたのおねえさんで、60年代から今なお歌われている「いぬのおまわりさん」が代表曲だ。歩さんの兄は、作曲家の宮崎道さん。「中央競馬 ワイド中継」(テレビ埼玉ほか)のハイライト、番組タイトル曲、エンディングテーマなどを手がけている。
「『ハダシの未来』は03年、コカ・コーラのCMソングに起用され、メンバー全員が出演しました。そして偶然にも、お父さまの尚志さんも若かりしころ、コカ・コーラのCMソングを作曲していました。尚志さんが闘病生活を送っているとき、歩さんは『ハダシの未来』がCMソングになったことを報告。親子2代で炭酸飲料のCMに携わることができたことを知ってから、尚志さんは息を引き取ったそうです」(前出・音楽ジャーナリスト)
この美談を歩さんから直接聞いたのが、嵐・櫻井翔。そして櫻井は、志尊が『VS嵐』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、突然打ち明けている。
ちなみに志尊は17年、ドラマ「きみはペット」(フジテレビ系)で年上女性にかわいがられるモモ役を演じたが、これは松本潤が03年、同作で演じた役と同じである(当時はTBS系で放映)。「ハダシの未来」がリリースされた03年のことだ。
志尊と嵐。運命めいたものを感じずにいられない。
(北村ともこ)