「うちの子、本当にできなくて…」と、相談しに来てくださるご家庭のほとんどが、子どものやる気に火がつかずに悩み、解決の糸口をつかめないままとりあえず子を塾に放り込む…という状況です。そんなケースを多く見てきた筆者だからこそお伝えできる、「親が子に言ってはいけないNGワード」をご紹介します。
勉強に出遅れてしまった子どもたちは、自身も「ものすごく頑張らないと挽回できない」ことに気づいています。そんなとき、親に「どうしてできないの?」「どうせできないんだから」などと否定され、「ようし!見返してやる!」と一念発起する…なんてことはほとんどありません。多くの場合、「どうせできないんだからしようがない」「うるさい!」と反発してしまうのです。
簡単な道ではないと知っているからこそ、背中を押して欲しいと思っているのが子どもです。「できない」と言われると、それに甘えて「できないんだからしようがない」と、はなから諦めてしまいます。そうではなく、「よし、頑張ってみよう」と思わせるには、一番身近なお母さんが“信じて応援する”ことが大切なのです。
子どもたちの前に立ちはだかっている壁は、「やる気」というより、「やり方」の場合が多いです。つまり、勉強のやり方がわからないのです。そんなときに「とにかくやりなさい」と押し付けてしまうと、時間がかかるばかりでできない⇒それでもやらなければならない⇒嫌になる…という悪循環に陥ってしまうことも。まずは、「どうしていくべきか?」「どこがわからないのか?」と、原因をていねいに探っていくことが大切です。
具体的には、子どもに「何のために勉強を頑張り抜いて欲しいのか」を伝え、一緒になって成功への作戦会議をすることがオススメ。子どもは、「自分のためにこんなに親身になってくれている…」と気づきます。そんな親を、ないがしろにする子は少ないのです。
また、NGワードを言ってしまったり、どうしてもケンカになってしまう場合には、塾などで“別の大人”に頼ることも一つの方法ですよ。
(Nao Kiyota)