お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が6月24日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、話題の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)における“芸人連れ去り企画”について言及した。
自身のレギュラー番組でもある「水曜日のダウンタウン」では、5月22日に恵比寿駅周辺でお笑い芸人を拉致する企画のターゲットとしてコロコロチキチキペッパーズのナダルを選んだものの、番組企画だとは知らないその場に居合わせた一般人から「男性が突然連れ去られた」との110番通報が続出。後に番組関係者が警視庁渋谷署から厳重注意を受けるという事態に発展していた。
松本は今回の騒動に関し、「これはもう遺憾ですよ。本当に遺憾と思います」と切り出すと、「遺憾とは思いますが、僕はあそこのスタッフが好きなんでね。あの企画はどうか分からないですけど、あの番組自体、僕はあのスタッフと何かお仕事は続けていきたいなと思ってるんです」とコメントし、「本当に申し訳ないです」などと重ねて謝罪の言葉を残している。
「松本人志はかねてより現在の厳しいコンプライアンスの壁をぶち破るような、既成概念に囚われない企画や笑いを求めてきたという背景があるため、守りの姿勢や無難な笑いよりも、こういった“攻めた企画”を好む傾向があります。『水曜日のダウンタウン』についても、直球でストライクゾーンを狙いに行く番組ではなく、攻めた姿勢を保ち続けるポリシーがあった為に、たまにデッドボールが出てしまう、と説明しました。公の場で一般人に迷惑と不安を与えてしまったことは問題ですが、たとえば吉本の社屋内やテレビ局の敷地内で今回のロケを行えば、このような大事にはならなかったはず。攻めた笑いを狙うには、そうした細かな気配りが必要だったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
ネット上でも今回の“連れ去り騒動”に関しては、「やり過ぎなんだろーけど、これくらい攻めてくれる番組が他にない」「確かに面白い」「公道はいろんな意味で危険」「これくらいツラ狙った番組がひとつくらいあったっていいじゃない」「事情を知らない一般人たちの前でやったことが問題」との声が交錯し、やはり“攻めては欲しいが、最低限の常識やルールは守るべき”といった意見が多く寄せられている。
「ルールを守りながらも、企画は攻めろ」という難題に向けて、今後も放送作家らによる困難なミッションは続いていくことになりそうだ。
(木村慎吾/写真:パシャ)