パナソニックが、「歯と口の健康週間(毎年6/4~6/10)」を機に、斬新な動画を用いて「歯の磨き方改革」を打ち出しています。この改革は、普段の歯磨き「歯ブラシ+デンタルフロス(糸楊枝)」に加えて、「歯周ポケットケア」を推奨するものだそう。
すでにフロスを使う習慣のある人は多くなっているようですが、最近はさらにデンタルケアが進化していて、「歯周ポケットケア」の時代にきているというのです。歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝が、汚れや細菌が溜まりやすい3mm以上になった状態のことをいいますが、そもそも「歯磨きだけでは不十分なの?」と思う方もいるでしょう。確かに、改めてケアしなくてはいけないのか、その必要性は知りたいものですよね。
こうづま歯科医院院長で歯科医師の上妻和幸さんは、「健康な歯肉であっても、歯肉には2mm程度のポケットと呼ばれる隙間が存在します。その空間内に歯垢が付着し、やがて病原性を持ったバクテリアが繁殖することで、歯周病が始まってしまいます。これは誰にでも起こり得ることですので、歯ブラシで歯そのものをきれいに磨くという概念に加え、改めて歯周ポケットの中まで清潔にするためのケアをする意識はとても大切です」と話します。
では、どうすれば歯周ポケットケアができるのでしょうか。自宅で自分でできる、歯周ポケットケアの方法を教えていただきました。
「歯周ポケットはとても狭くて閉鎖的な空間です。水でゆすぐだけではポケットの中まで洗うことは到底できません。歯ブラシを細かく動かして毛先をポケット内に入れて清掃し、さらにフロスをポケットの内側にも届かせて、歯の表面から歯垢をはがします。そして最後に、そのはがされてポケットの中で浮遊している病原性バクテリアたちを、ジェット水流などできれいに洗い流すのが効果的です」
いかがですか? デンタルケアはここまで到達しているのです。歯ブラシによる歯磨きだけでケアしている人は、もはや時代遅れといえるのかもしれませんよ!