働き方改革が叫ばれる中、女性たちの間でも「パラレルキャリア」を始める人が増えているようです。これは、会社員として企業に所属して本業を持ちながら、副業(複業)も持つという“新しい働き方”なんだとか。そのスタイルの例を挙げながら、パラレルキャリアとは何なのか、その意味やメリットを紹介していきましょう。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が発表した「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」によると、会社員がすき間時間に個人の名前で仕事することを「副業系フリーランス」というそうです。これには、起業する人、他の組織や個人と契約を結ぶ人、2社以上に雇用される人など、さまざまなスタイルがあるのだとか。
さらに、こうしたパラレルキャリアには、曜日の使い方によって「水平型」と「垂直型」の2方向があるそう。水平型は、月~金の平日にA社に出勤するものの、朝はB団体、夜はC社で働くという形で、一日のうちにいくつも仕事を掛け持ちします。一方、垂直型は、月・火はA社、水・木・金はB社、土日はC団体といったように、1日ごとに職業が変わるという働き方なんだとか。いずれのスタイルにしても、複数の職業を持つというのはけっこう大変ですが、みなさん「稼ぎのため!」と、我慢しているのでしょうか…。
実は、「パラレルキャリアは必ずしもお金に直結するわけではない」と、一般社団法人ソーシャル・デザイン代表理事の長沼博之さんは、著書「ワーク・デザイン:これからの〈働き方の設計図〉」(CCCメディアハウス刊)で述べています。お金というより、自分のスキル向上や使命に取り組むのが本来のパラレルキャリアの意味なのかもしれませんね。確かに本業があれば、副業は必ずしも高額を稼ぐ必要はありませんね。こんな観点の働き方が、いまの時代なのかもしれません。
さて、あなたが副業を持つ「パラレルキャリア」を始めるとしたら、どのスタイルを選びますか?