ダイエットのために食事を減らしたり、糖質制限をしたりすると、便秘に悩まされやすくなります。便秘を改善するには「食物繊維」とよくいいますが、実は「でんぷん」も便通をよくする成分の一つ。でんぷんが主成分のご飯をしっかり食べることで、便秘を改善しやすくできるんです!
厚生労働省・生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」には、「米飯の難消化性でんぷんが食物繊維と同様の働きをします。白米より七分搗(づ)き米・胚芽米・玄米のほうが食物繊維の量も多くなり、より効果があります」と、ご飯に含まれるでんぷんについて紹介されています。
このように、でんぷんは大腸まで届いて、不溶性食物繊維と同じような働きをします。そのため、食物繊維も含まれる「ご飯」は、便秘改善にぴったりなのです。体脂肪を燃焼させるのにもエネルギーが必要ですから、太りやすいからとご飯を避けず、必要量はきちんと摂取したいものです。
また、七分搗き米や胚芽米、玄米なら、食物繊維だけでなく代謝を高めるビタミン・ミネラル類も豊富に摂取できるため、ダイエットにも役立ちますよ。
e-ヘルスネットでは、「糖分の多い食品は、腸管内で醗酵しやすく大腸運動を高めます。糖分の多い食品には、はちみつ・砂糖・水あめなどがあります」とも紹介されています。ダイエット中は避けがちな食品ばかりですが、食べると必ず太る食品ではありません。脂肪を溜め込みにくく痩せやすくする働きもありますから、食べ過ぎに注意しながら取り入れたいですね。
ダイエットに成功する人の多くは、食生活のバランスを整えることが上手。我慢ばかりせず、「定期的に好きなものを思いっきり食べる日を設ける」「カロリーオーバーにならないように注意しながらご飯やスイーツと付き合う」と、ストレスも少なく、ドカ食いやリバウンドに悩まされにくいです。今一度、ぜひ食生活を見直してみてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)