急性心不全のハチミツ二郎は、水を飲んだら助からなかった!?

 お笑いコンビ「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎が7月16日、急性心不全・呼吸不全で緊急入院した。ハチミツは3日前から40度の発熱がありながら、この日は3回の公演に出演。高熱が原因の肺炎を発症したことで心臓に負担がかかり、肺にも水が溜まったことで、危険な状況に陥っていたという。

 そのハチミツは入院3日目の18日にツイッターを更新し、集中治療室から一般病棟に移動したと報告。入院後2日間は飲まず食わずで、「空腹より喉の渇きの方が耐えられなくなる」状態だったという。容体が回復したことで200ccだけ水を飲むことが許可され、「命の水。それはそれは美味しかった。世界で1番美味しい飲み物は冷たい水だと知りました」との感想を綴っていたが、その“水”について医療系のライターが指摘する。

「心不全ではほぼ必ず、水分制限が行われます。そう聞くと多くの人は、『水分を摂って血液をサラサラにしたほうが心臓に負担がかからないのでは?』との疑問を抱くもの。ではなぜ水分を制限するかというと、弱った心臓に余計な仕事をさせないためです。心不全では血流が滞り、腎臓にも十分な血液が流れ込まなくなるため排尿が減ります。すると体内に水分が溜まり、体全体がむくんでしまうのです。そして過剰になった水分は不必要に血流を増やし、心臓にさらなる負担をかけるという悪循環を生み出します。これを防ぐために水分を制限して、体内の水分量を適切に調整するのです」

 心不全で入院した患者からは一様に「水が飲めないことが辛い」との声があがるという。ハチミツも緊急入院したことで適切な治療を受けられたが、もし入院せずにただ安静にしていたら、高熱だからといって水分をがぶがぶと摂取し、さらなる事態の悪化を招いていた恐れもある。

「ハチミツは『NGK(なんばグランド花月)から病院行かずに新幹線に乗ってたら死んでたそうです』と綴っていましたが、これは決して大げさな話ではありません。2月21日に急逝した俳優の大杉漣さんも、体調不良を訴えてからわずか4時間後に急性心不全で亡くなっています。猛暑による熱中症もそうですが、急激に体調が悪化した場合は安易に自己診断せず、医療機関を受診すべきです」(前出・医療系ライター)

 日本全体が猛暑に襲われているこの時期。体調の変化には敏感でいたいものだ。

(白根麻子)

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