「台所は薬箱」といいます。
昔、怪我をしてしまったとき、祖母がクチナシの実をすって湿布にして、打ち身に貼ってくれたことがありました。
そんな「おばあちゃんの知恵袋」ともいえる昔ながらの伝承療法を、自然療法といいます。
自然のものを使うため、お薬を使えない妊婦さんやお子さまには、知っておくと嬉しい知識です。
自然療法の知識をいかしたお手当てのひとつに、「豆腐湿布」があります。
豆腐の熱を吸い取る働きを利用し、打ち身や捻挫のお手当に使えます。
まずは、木綿豆腐をしっかりと水切りします。そして、ボウルで小麦粉、しょうがのすりおろしと混ぜ合わせます。小麦粉の量は、水分が落ちないくらい固くなるように調整してください。それをガーゼに包んで、打ち身や捻挫に当ててあげます。
一般的には、打ち身や捻挫には、氷を当てるのが多いと思いますが、細胞も縮んでしまいます。
ただ、豆腐湿布は熱を取りながらも、細胞は縮みません。
また、毒素や疲労物質の排出を促す働きもあるので、さらに効果的です。
打ち身や捻挫をしてしまったときは、昔ながらの自然療法の「豆腐湿布」というお手当もあること、覚えておいていただけると嬉しいです。
文:自然療法サロン Salon de eau須田 玲子、「キレイの先生」編集部( http://kireinosensei.com/ )