以前、明石家さんまさんの「残してもいいじゃない」という意見に、立川志らくさんが「人間としてクズです!」とコメントしたことで話題になったバイキング・ブッフェでのマナー問題。ある女性向けBBSでも、「ブッフェで取ったものを残すのはマナー違反か」というテーマが取り上げられていました。
お皿に取ったはよいものの、せっかく料理人が作ったものを大量にお皿に残して帰るというのは、確かに礼儀知らずかもしれません。でも、食べきれなくなるときはありますよね。では、残す残さないを含めて、ブッフェにはどんなマナーがあるのでしょうか。
マナーコンサルタントである西出ひろ子さんの著書「知っておきたいマナーの基本」(マイナビ出版刊)によると、基本的に自分が食べたい料理を少量ずつ取るのがいいとのことで、前菜は3種類ずつ、メインは2品ぐらいずつを取り分けると美しいとされているのだとか。また、山盛りに盛り付けるのも美しくないのだそう。そして、自分で取ったものを残すのは、マナーに反するという評価があるそうですよ。
著作家の中谷彰宏さんの著書「『大人の女』のマナー」(PHP研究所刊)には、海外ではブッフェスタイルであっても、コース料理と同じように食べると書かれています。最初は前菜だけを取り、その後にメインディッシュ、デザートという順番です。席を何回も立つ必要はありますが、なかなかスマートでかっこいいですよね。
本来は「セルフサービス形式の食事」を意味するブッフェですが、「食べ放題」のイメージが強い日本だからこそ、「残す残さない」という問題も出てくるのかもしれません。でも、あくまでも「食事」のスタイルが本質なので、そのためのマナーをまずは身につけたいものですね。