フィギュアスケートの高橋大輔選手が現役復帰を果たし、10月7日、8日には「2018近畿フィギュアスケート選手権大会」でその勇姿を見せ、ファンを喜ばせた。
高橋選手にとって、4年ぶりの実践となったこの大会。この地方大会から勝ち上がって、西日本大会、全日本選手権の最終組へと駒を進めるのが当面の目標だという。今回の近畿大会は上位13人が西日本大会へ出場できるが、例年その定員に満たないことが多く、今年もエントリーは10人。全員が西日本大会へ出場できる状況下でプレッシャーも少なく、思い切り演技できたようだ。
「結果はSP77.28点で1位、FS118.54点で4位、総合195.82点で堂々の3位。高橋選手自身、FSがボロボロとコメントしていましたが、2度の転倒に加えエッジエラーや回転不足が取られるなど、ジャンプでの失敗で順位を下げてしまいました。しかし『試合勘は戻ってきた』『4回転も入れていけるよう頑張りたい』とコメントしていましたから、次の大会はさらなる期待が持てるのではないでしょうか」(スポーツライター)
そんな高橋選手の復帰を喜んでいるのは、ファンだけではないという。
「高橋選手の効果は絶大で、近畿大会は通常は無料で誰でも観覧できるのですが、シニア男子のSPとFSがある日は『ファンが殺到するのを避けるため』という名目でチケットを2000円で販売しました。CSのフジテレビONEで試合を中継しましたし、関西放送は録画ながら試合の模様を放送しました。羽生結弦選手、宇野昌磨選手だけではなく人気スケーターである高橋選手の復帰で、さらなるチケット収入や放映権料が見込めるスケート連盟は大喜びなのではないでしょうか」(前出・スポーツライター)
高橋選手が、あの芸術的な滑りで日本スケート界に大きな利益をもたらしそうだ。
(芝公子)