元貴乃花親方の花田光司氏が11月11日、福岡県田川市の「田川貴乃花部屋後援会」の会員らと解散記念の撮影をした。3日には、同市で開催された「TAGAWAコールマイン・フェスティバル~炭坑節まつり~」に参加。出店で綿菓子を作り笑顔を振りまいた。花田氏は、今後も田川市との交流を続けていくという。
相撲協会と揉めていた頃の仏頂面とは打って変わって、退職後は柔和な表情になり、バラエティ番組にも出演。その変貌ぶりが世間を驚かせている。しかし、花田虎上、光司兄弟を入門前から取材していた相撲記者は「にこやかな光司くんが本来の姿」だという。
「無口で頑固で不器用で、自分の信じたことに対し猪突猛進な光司くんですが、無邪気で朗らかな一面もあります。世間が“若貴フィーバー”で盛り上がっていた時、彼らを食事会に誘いたい有名人や著名人がたくさんいました。取材の雑談中に『この間、○○さんに会ったんだよ。すごいでしょ?』なんて、有名女優のことを嬉しそうに話してくれました。こっちは内心、いや、相手のほうが光司くんと会って自慢しているよって。すでに自分こそが有名人だなんて、ツユほども思っていない、とても純粋な男でした」
しかし、ガチンコ相撲を貫く花田兄弟に、力士たちは辛く当たった。
「立ち合いでは、猛烈な張り手ばかりくらってました。八百長に引き込まれないように他の部屋の力士との交流は控え、支度部屋でもどんどん無口になっていった」(前出・相撲記者)
馴れ合いを嫌うがゆえに、孤高の横綱となった花田氏。相撲から離れ、どのような第二の人生を歩むのかに注目が集まる。