通信カラオケ「DAM」を運営している第一興商が、平成6年(1994年)4月から平成30年(2018年)10月までのデータを集計し、「平成」の時代に最も歌われた曲、最も歌われた歌手、それぞれの年で最も歌われた曲を発表した。
最も歌われた曲は一青窈の「ハナミズキ」。2位はMONGOL800の「小さな恋のうた」で3位は高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」。懐かしい曲に当時を思い出した人も多かったことだろう。だが、そんな中、最も歌われた歌手が浜崎あゆみだったことから、驚きと疑問の声が上がっている。
SNSやネットに寄せられた意見は「浜崎がそんなに歌われていたなんて意外」「売れてる歌手というイメージはあるけれど、ヒット曲が出てこない。あゆの代表曲って何なの?」となっている。
「浜崎の曲で一番売れたのは1999年リリースの『A』で163万枚のヒットを記録しました。この曲は清涼飲料水『桃の天然水』のCMソングに起用されています。2位は2000年の『SEASONS』。こちらはドラマ『天気予報の恋人』(フジテレビ系)の主題歌になり、136.7万枚。ところが、この2曲とも『もっとも歌われた曲』のベスト50に入っていないんです。つまり、浜崎はコレといった代表曲はないものの、多くの曲がまんべんなく歌われたということになりますね」(エンタメ誌ライター)
浜崎の最大のヒット曲「A」がリリースされた1999年に最も歌われたのは、宇多田ヒカルの「Automatic」。何かとライバル扱いされる2人の戦いがこの時点ですでに始まっていたというのも興味深い。
「宇多田ヒカルの『Automatic』はすぐに思い出せますが、浜崎は『A』も『SEASONS』もどんな曲か思い出せないという人が多いのではないでしょうか。その差が2人の今の差につながっていると言えるのかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)
平成の次の時代を代表する歌手は誰になるだろうか。