10月期の連ドラがいよいよ佳境に入ってきた。「相棒」と「科捜研の女」(共にテレビ朝日系)のシリーズものを除けば、視聴率争いで首位をひた走るのは「リーガルV」(テレビ朝日系)。「下町ロケット」(TBS系)、「SUITS」(フジテレビ系)がこれに続く。そして、現在のところこの3作が近年の合格点と言われる2ケタ視聴率を確保している。気になるのは、長年にわたって視聴率争いのトップに君臨している日本テレビの作品がそこにないのだ。
「それだけではありません。2018年の連ドラ視聴率を見てみると、1位の『99.9‐刑事専門弁護士‐SEASONII』(TBS系)から10位の『SUITS』(フジテレビ系)まで、日テレの作品が1本もないのです。日テレ作品の最高は1月期放送の『もみ消して冬』で、平均視聴率は9.82%。つまり日テレはこのままでは今年、平均で2ケタを超えるドラマがないということになってしまうのです。ちなみに17年はベスト10に2本、平均視聴率2ケタ以上の作品が3本。16年はベスト10、平均視聴率2ケタ以上、ともに4本。15年はベスト10こそ3本ですが、平均視聴率2ケタ以上は5本ありました。これを見る限り、TOKIOの元メンバー山口達也の事件が『ザ!鉄腕!DASH!!』に、祭り企画でのヤラセが『世界の果てまでイッテQ!』の視聴率に影響を及ぼしているなどと言われますが、それより以前に日テレの凋落はジワジワ始まっていたのではないでしょうか」(芸能ライター)
ドラマとスポーツで好成績を残すテレビ朝日が天下を取る日が来るのか。それとも日本テレビがV字回復となるのか。年末、そして2019年の、各局の番組作りに期待したい。