妊娠・出産・育児という過程において、夫とそれまでと同じような関係を築くことはかなり難しいといわれています。“イクメン”が推奨されている昨今、夫をそのように育て上げることを狙っているママは多いようですが、なかなかうまくいかないというのが実情ではないでしょうか。
ではいったい、妊娠・出産をすると、夫にはどのような変化があるのでしょうか。男性側からすれば、妻が「妊娠してから人が変わった」というのが本音のようです。ある女性用掲示板では、「妻がオッサンになりました」という悩みを寄せている28歳の男性がいました。その内容は、「妻が妊娠してからというもの、化粧もしなくなり、髪もボサボサのまま、不思議な格好で過ごすようになった」のだそうです。他にも、「出産後、10キロ体重が増えた妻を目の前にした…」という切実な書き込みもみられました。
ありがちな話しで、この夫に対する妻側の言い分もわかるような気がしますが、男性というもの、このようなことから妻への気持ちが一瞬で変わってしまうことがあるようです。
また、妻が妊娠すると、実は夫にも“体”の変化が起きるようです。社会起業家の大葉ナナコさんの著書「メンズのための安産バイブル」(主婦の友社刊)によると、民俗学や文化人類学の本には、妻の妊娠や出産に伴って夫も体調が悪くなることがあると書かれているのだとか。実際、最新の調査では、夫のホルモンバランスの変化を報告しているものがあるといいます。他にも、妻同様、妊娠中・産後にマタニティーブルーになる夫もいるのだとか。
妊娠・出産・育児は、夫婦にとって人生の一大事。それだけに、いろいろなことが起き、二人の関係性にもさまざまな変化が生まれます。そんなとき、妊娠によって起こる夫の心や体の変化を知っておくだけでも、その後の良好な夫婦関係を築くうえでは大切なことなのかもしれませんね。