12月16日に最終回を迎える大河ドラマ「西郷どん」(NHK)で主役の西郷隆盛を演じた俳優の鈴木亮平が、体重に関する質問をシャットアウトした。12月5日に東京・渋谷のNHKで行われた大河ドラマ恒例のバトンタッチセレモニーにて、NHK側から報道陣に対して「体重・体格に対する質問はNG」とのお達しがあったもの。
その鈴木は役柄に応じて体重を20~30キロも増減させるなど、演技に対して超ストイックに取り組むことで知られている。今回のセレモニーでも、すでに西郷役よりも体が小さくなっていたと報じられているが、そんな体重の増減よりも、演技そのものに注目してもらいたいのではと推測する報道関係者もいるようだ。
その一方で、鈴木の体重増減術をウォッチしてきたという女性誌の編集者は、鈴木の狙いは別の点にあると指摘する。
「役柄にストイックといえば聞こえはいいですが、2015年4月期のドラマ『天皇の料理番』(TBS系)で20キロ落とした後に、翌年10月公開の映画『俺物語!!』では30キロも増量。同作品のクランクアップは6月でしたから、その増減の激しさは想像を絶しており、もはやストイックを通り越して『無茶してる』と言うべきでしょう。なにしろ鈴木本人でさえ『俺物語!!』のトークショーにて『一般の方は絶対に真似しないでください』と注意を促していたほど。それゆえ今回もまた体重の増減が話題になれば、『鈴木さんのようにダイエット(増量)したい!』というフォロワーが現れて、健康被害が出る恐れも否定できないのです」
鈴木のように体型と仕事が直結している分野であれば、生活のすべてを体重コントロールに費やすことができ、医師やトレーナーの指導を受けながら限界に挑戦することもできるだろう。しかし一般人が鈴木のマネをするのは大変危険であり、ひとつ間違えば内臓を傷めて「痩せているのに糖尿病」といった悪状況に陥る恐れもある。
それゆえファンの側はもちろん、メディア側にも「鈴木のような体重の増減は、一般人は避けるべき」と警鐘を鳴らす必要があるのではないだろうか。
(白根麻子)