モデルのローラが12月18日、インスタグラムで米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事中止を呼びかけた。30日以内に10万人集めればアメリカ政府が内容を検討するというホワイトハウスの嘆願書サイトへ誘導したもので、結果はなんと半日かからず10万人に達してしまった。
事務所独立トラブル以降、テレビへ出演はなくなったもののCMやモデル業は順調なローラだが、“天然で能天気”なキャラは今年に入ってから大きく変化している。5月にプラスチックごみ問題をインスタグラムで訴え、8月にはユニセフに1000万円を寄付したことを報告。11月に再度プラスチック問題を強く訴えていたが、こんな辛辣な意見も聞こえてくる。
「ロスで生活するうちに意識が変わったのかもしれませんが、とにかく問題を表面的にしか捉えていない。メッセージでは割り箸文化と森林破壊を直結させたり再生紙の利用を推奨していますが、いずれも反論する識者は多いんです。プラスチックごみ問題は、ファッション業界こそが年間50万トン以上のプラスチック製マイクロファイバー繊維を海に廃棄していると言われる。ローラ自身の活動自体が拍車をかけていることも分かっていない」(芸能記者)
問題提起発言はブーメランとなってローラ自身に返ってくる可能性もあるわけだが、今回の辺野古移設反対の呼びかけも、致命傷になりかねないという。
「辺野古問題は、容認する地元住民がいるにもかかわらず、その声をあげられない空気が県内に充満している。移設について実は容認している地元住民が相当数いることをローラは知っているのでしょうか。環境問題を訴えるのであれば、沖縄は海岸線の多くが観光事業で破壊されていることを問題視すべき。反対派の中には日当をもらって活動する“プロ市民”も多い。そうした人たちが今後、ローラを広告塔にして活動するかもしれません。そうなれば、新たな騒動が起きる可能性もあります」(地元企業経営者)
よかれと思った活動で、傷だらけのローラになるかもしれない。
(鈴木謙一)