普段、何気なく行っているスキンケア。テレビや雑誌、ネットなどで覚えた方法で取り組んでいるものの、「実は思い違いだった!」ということがあるようです。そこで、医師たちが語っているスキンケアの“意外な事実”をご紹介します。
TBS系列の「ビビット」に出演していた美容皮膚科医の日比野佐和子さんが「医師が教える肌の乾燥対策」として、次の3つを紹介していました。
■風呂の温度は40度以下に
寒い季節はとくに熱めのお風呂に入ってしまうこともありますが、実は湯が41度以上だと体の皮脂成分が過剰に溶け出すので、保湿効果が低下するのだとか。適温は38~40度、しかも20分以上入らないことが重要なんだとか。
■メイク落としは風呂上がり直前に
帰宅するとすぐにやってしまいがちですが、実は帰宅後と入浴中に行う2回洗顔は肌によくなく、必要な皮脂まで洗い流されてしまう可能性があるそう。そこで、風呂上がり直前にお風呂の中でメイク落としをして、上がったあとはできるだけ早く保湿するといいそうですよ。
■休日メイクで皮膚を保湿する
休日は肌を休ませるために、メイクをしない人も多いと思います。でも、最近のデータでは、メイクしている人のほうが乾燥を防ぐことができると報告されているのだとか。ファンデーションが肌を保湿するため、乾燥対策として休日メイクはありなんだそうです。
前出の日比野さんによると、ファンデを塗ると、肌の水分量を保ちながら余分な皮脂量も抑えられるといいます。またファンデは、皮膚の水分量を保持するヴェールとしての役割が非常に大きいそう。冬はとくに乾燥が気になる季節。おうちメイクは面倒でもしたほうがよさそうですね。
■化粧水はそんなに大事ではない
皮膚科医の吉木伸子さんの著書「内側から変わる! 毎日のスキンケア10の法則」(廣済堂出版刊)では、化粧水への間違った思い込みを指摘しています。「乾燥肌には化粧水をたっぷり肌に叩き込むのが大事」というのが定番になっていますが、実は、肌の水分の源は化粧水ではないのだとか。
肌の水分を守っているのは「セラミド」。洗い過ぎや間違ったクレンジングなどでセラミドが奪われ、これが乾燥肌につながっているのだそう。水分は体の中から沸き起こってくるもので、化粧水で水分を入れ込むよりも、むしろセラミド入りの美容液に切り替えるのがいいそうです。
スキンケアに関する思い違い、意外とあるものですね。日々のスキンケアを今一度見直し、ちょっと変えてみて様子をみるのもいいかもしれませんね。