料理愛好家の平野レミが12月24日放送の「きょうの料理」(NHK)に出演し、調理したチキンを立たせて飾り付ける「クリスマス“トリー”」なる大胆な料理をお披露目し、ネット上を騒然とさせている。
過去にもブロッコリーに包丁を入れずに立ててそのまま盛り付けるという荒業を披露したことのある平野だが、生放送となった今回のクリスマス企画では4本のローストチキンを立たせた状態で盛り付けた豪快な「クリスマストリー」と、そのチキンとは対照的にブロッコリーをクリスマスツリーに見立てて皿の上で寝かせた「ブロッコロリン」なる衝撃の珍品を完成させた。
放送終了後、「きょうの料理」公式ツイッターアカウントは「生放送終了。今夜もお付き合いくださりありがとうございました」とツイートすると、視聴者からの「めちゃくちゃ楽しかったです!」「最高のクリスマス放送ありがとうありがとう」「お疲れ様でした 楽しかったです」とのリプライが寄せられ、生放送のドタバタ料理劇は好評を博したようだ。
「ネット上ではそのダイナミックかつ斜め上な感性によって繰り広げられる“料理芸”から、『生きる放送事故』との異名を持つ平野レミですが、調理の楽しさや面白さを全力で伝えようとする姿勢が伝わっているのか、『よく喋る口やパフォーマンスを見れば料理家にしておくには勿体ない』『料理って結構大変だからこれくらい楽しくやって良い』『毎日3食作るんだから楽しいが一番!』『楽しく料理を作る方法を教えてくれるので嬉しい』という反応が多いです。また、彼女の調理作業はいい加減で適当に進めているように見えて、実際には味やバランス、手順が綿密に計画されたものが多く、テキパキの裏にも周到な技術やポリシーが見え隠れします。そういった料理に対する真摯なリスペクトの精神を視聴者も感じ取っているのでしょう」(テレビ誌ライター)
放送事故のように見えて、最後には喝采と笑いをもたらす彼女こそ、真の料理伝道師と言えるのかもしれない。
(木村慎吾)