「自由に生活してみたい」「3年くらい前からこういう(活動を終えたいという)思いが芽生えて、どんどん強くなっていった」という大野智の意思を汲んで、2020年をもって活動休止を決断した嵐。大野の思いの中に、2016年をもって解散したSMAPが影響していたと推測する向きは多い。
それでも、芸能ジャーナリストは「そもそも、ジャニーズ事務所の中での立ち位置が、SMAPと嵐では異なる」という。
「事務所の中でSMAPは、幹部からして飯島三智マネージャー率いる『別会社』という認識でした。飯島さんのマネジメントのもと、個の特性を生かして俳優だけではなくバラエティや司会業などにも進出。それが功を奏して、SMAPは国民的アイドルになりました。解散後は、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は事務所を辞め、飯島氏と行動をともにし、順調に芸能活動を続けています。一方、嵐はメリー喜多川副社長の秘蔵っ子として育てられました。もし、大野が事務所を辞めたとしても、元SMAP3人における飯島氏のような存在はいません。ゆえに、大野を守るため、休止を宣言するしかなかったんです」
嵐の一件で、アオリを食らったのは関ジャニ∞だという。
「メインボーカルだった渋谷すばるは、2018年に自身の音楽活動を追求したいとの理由で脱退し、退所しました。それでもグループは存続しています。嵐の結束の強さと比較され、関ジャニファンは複雑な心境なんです」(芸能記者)
もし、嵐が活動休止でなく解散していたとしたら、それは他のグループに多大な影響を与えかねない大事態。おそらくは、それを見越しての“休止”宣言だったのだろう。さらには記者会見でのオトナな対応。こんな時にもスマートにこなすところもまた、嵐の嵐たる所以なのかもしれない。