女子テニス世界ランキング1位の大坂なおみが2月12日、2年間にわたってタッグを組んできたサーシャ・バインコーチとの関係を解消したことを明かした。大坂はツイッターにて「I will no longer be working together with Sascha」(もうサーシャとは一緒に仕事しない)と発表。感謝の言葉も伝えているものの、グランドスラム連覇の立役者でもある同コーチに対して素っ気なさすぎるとして、二人の関係が相当悪かったのではと勘繰る向きも少なくないようだ。
その一方で今回のツイートは、大坂にとっては通常運転との声もある。アメリカ在住経験のあるライターが指摘する。
「大坂が用いた『no longer』(もはや~~しない)という表現を理由に、もうバインコーチの指導を受けたくないという強い気持ちの表れと指摘する向きもあります。ただ大坂は普段から必要最小限のことをシンプルに伝える傾向があり、ツイッターの自己紹介でも『I play tennis』(テニスやってます)と書いているだけ。それゆえ『no longer』という表現を用いたのも、単に事実関係をつぶやいたものと受け止めるのが正解ではないでしょうか」
大坂とバインコーチについては、すでに関係が破綻していたと指摘するメディアもある。それは全豪オープンの優勝直後に大坂が発したメッセージにも表れていたというのだ。前出のライターが続ける。
「大坂は1月28日、インスタグラムに“チーム大坂”で優勝カップを取り囲んだ記念写真を掲載。各スタッフに感謝の言葉を綴っていました。ここで最初に名前を挙げたのはバインコーチではなく、トレーナーのクリスティ・スター氏。次いでフィットネスコーチと所属事務所であるIMG副社長の名前が続き、バイン氏は4番目だったのです。しかもそのメッセージは『この2週間、ヒッティングパートナーを務めてくれてありがとう』というごく短いもので、スター氏には長文で感謝を伝えていたのに比べると取り繕った感がアリアリ。全豪開催中にはバイン氏のアドバイスを聞こうとしないシーンもあったそうですが、大坂のなかではすでに腹は決まっていたのではないでしょうか」
そんな大坂ゆえ、次のコーチが決まっても喜びの言葉を連ねるのではなく、契約したことを淡々とツイートするのかもしれない。
(白根麻子)