関ジャニ∞・錦戸亮が主役を務める月9ドラマ「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系)の第6話が2月11日に放送され、視聴率10.4%をマーク。3話連続での2ケタ台をキープした。各メディアでは「視聴率好調!」といった論調で報じているが、実際には尻に火の付いた瀬戸際に追いやられているというのだ。テレビ誌のライターが指摘する。
「初回こそ12.3%でスタートした『トレース』ですが、第3話には9.6%に急落。ここ3話は持ち直したとはいえ、ネットでの検索回数は回を追うごとに下がっています。同作では主題歌に関ジャニ∞の『crystal』を採用するなどジャニーズ色が強く、ジャニーズファンからの支持は高そうですが、一般のドラマ好きはあまり惹きつけられていないようです」
そんな「トレース」の実績に、下馬評の低かったドラマが肉薄しているという。美術教師が高校を爆破して立てこもるという展開が話題の「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)だ。
菅田将暉が主役を務める同作は最初の2話でこそ「トレース」に先行を許したものの、第3話では11.0%対9.6%と逆転。第4話は嵐の活動休止会見にドン被りとなったことで9.3%に数字を落としたが、翌週にはすぐに二桁復帰を果たし、2月10日放送の第6話ではシリーズ最高の11.7%をマークした。
その「3年A組」と「トレース」はともに第6話まで放送され、視聴率対決は3勝3敗の五分。放送日が1日違いでほぼ直接対決のため、火花を散らす戦いを繰り広げている。だが話題性の面ではすでに勝負はついたも同然だというのである。
「両作品の検索回数を比べると、『3年A組』が4倍近い差をつけて圧勝。ニュースに取り上げられる回数でも差をつけているのです。しかも『3年A組』の視聴率は右肩上がりとなっており、『家政婦のミタ』や『半沢直樹』といった過去の人気作品と同様に、最終回で爆発的な数字を記録する可能性も見えてきました。この調子だとこの1月クールは『3年A組が話題をさらったクール』として記憶され、錦戸の『トレース』は記録の上でも記憶の上でも惨敗してしまう恐れがあるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
第6話終了の時点で平均視聴率は、11.0%の「トレース」が同10.5%の「3年A組」を上回っている。だがこの僅差が翌週にひっくり返る可能性も小さくない。果たして錦戸は現状に満足しているのか、それとも危機感を抱いているのだろうか。
(白根麻子)