夫婦共働きの家庭が増え、家事も育児もシェアする考え方が広まっています。そうした背景もあり、妊娠中に赤ちゃんについて学ぶのは母親だけの役割ではなく、父親にも求められるようになってきました。しかし、夫が学ぼうとしていることと妻が求めていることには、どうやらギャップがあるようなのです。
リクルートマーケティングパートナーズが2017年12月、現在妊娠中または産後半年以内の妊婦を持つ夫婦(有効回答数:妊産婦600名うち妊娠中300名、産後半年以内300名、夫・パートナー300名)を対象に行った調査によると、約90%の妊婦が夫・パートナーに「妊娠・出産に関する知識をつけてほしい」と思っていることが判明。また、夫・パートナーの約70%が、それらの知識習得を行っていると回答しました。一方で、実際には妊婦が夫・パートナーに習得してほしい知識と、夫・パートナーが習得している知識には大きな差があることが分かったそうです。
妊婦の多くが「パートナーのスタンス・心得」「産後のこころへの影響」「妊娠中のこころへの影響」といった“気持ちの理解・心への寄り添い”につながる知識習得を求めている一方で、夫・パートナーの多くは「妊娠中の運動」「妊娠中のサプリメントの服用」「妊娠中の体の手入れ」など“妊娠中に気を付ける行動”に関連する知識を取得しているそう。この結果をみると、夫婦間で無意識のうちにズレが生じているようですね。
夫が妻の体調や子どもの育て方に興味を持ち、知識を習得してくれることはとても心強いこと。さらに、自身の体調管理や子どもの命を最優先に過ごしてしまう妊婦のストレスマネジメントまでしてくれたら……。プレパパへの期待は大きいようですが、子どもを思うと無理をしてしまう妊婦だからこそ、心のケアを重視して寄り添って欲しいと願ってしまいます。世の中のプレパパの皆様、プレママの意見も参考にしながら、パパへの道を進んでみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)