広瀬すずの“オンエア直後謝罪”はSNS社会ならでは…平成に波紋を呼んだ「失言史」(2)

 平成における歴史的「失言」は、とみに近年、多量に更新されているといって過言ではない。最も物議を醸し、未だ尾を引いている問題発言といえば、あの“お笑いの祭典”直後の“侮辱発言”が記憶に新しいだろう。

 2018年の暮れに「M-1グランプリ2018」が開催されると、その出場者であるスーパーマラドーナの武智がインスタグラムのライブ配信で撮影した大会後の打ち上げ動画が“決定的瞬間”を捉えてしまう。酒で酔いが回った中堅芸人らの危険な空気感が蔓延する宴の席で、とろサーモンの久保田かずのぶはカメラをバッチリと見つめながら、「自分の感情だけで審査せんといて」「1点でヒトの人生変わるんで」「お前だよ、分かんだろ、右側の(席)」などと放言。この発言が、長きにわたってM-1の審査員を務め、テレビ画面向かって“一番右側”に座る上沼恵美子に向けられたものであることは明白だった。

 また、このライブ配信を撮影していた武智もその場で上沼を「オバハン」などと呼称し、2人のSNSアカウントにはとてつもない量の罵詈雑言が寄せられることに。動画内では「更年期障害」との侮辱ワードも聞こえ、これらの言葉が上沼だけにとどまらず、全国の女性を傷つけるに至ったというわけだ。

 失言の被害者がいつも“女性”とは限らない。

 2015年6月に「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)にゲスト出演した女優の広瀬すずは、名物企画「食わず嫌い王」におけるトークの最中、自分の性格を「冷めててドライなんです」と説明すると、撮影に携わる照明や音声スタッフについて「なんで照明さんになろうと思ったんだろう?」「(音声さんは)本当に声を録るだけで良いの?」などとコメントし、“スタッフ軽視発言”として大きな波紋を呼んだ。

 自身の番組内での発言が大炎上していることを知った広瀬は翌日にツイッター上で「いつもお世話になっているスタッフの方々に誤解を与えるような発言をしてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪。オンエアされた番組内での言動に関して、最小限のタイムラグで出演タレントがすぐさま謝罪できてしまう辺りは、SNSブームが勃興した平成ならではなのかもしれないが、デビューして間もない広瀬にとっては痛い経験となったはずだ。

(木村慎吾)

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