熱中症といえば水分補給。暑い日はしっかり水分を取りたいものですが、そのためには「点滴飲み」がいいというのを耳にしたことがあるかもしれません。そこで、点滴飲みの方法について解説していきましょう。
ノザキクリニック院長の野崎豊さんによると、点滴飲みは、点滴のように少しずつ継続的に水分を取ることなんだとか。この飲み方をすると、水分が体内に吸収されやすく、適度に汗もかけるそうです。普段の生活の中では、1時間にコップ1杯程度、運動中や運動前後なら30分にコップ1杯程度がいいそうですよ。
そして、飲むドリンクは、日常行動や人によって飲み分ける必要があるようです。例えば、スポーツドリンクは糖分を多く含むことから、1日のエネルギー消費量がそれほど高くない人が飲むと糖尿病や肥満リスクがあるので、取り過ぎには気を付けなければなりません。また、経口補水液と呼ばれる、水に塩分と糖分を一定の割合で配合した飲料は、脱水症状に陥ってしまった後、とくに医師から脱水状態の食事療法として指示された場合に限り飲んでよい飲料なんだとか。自己判断で予防的に飲んでしまうと塩分の過剰摂取になることがあるため、「注意が必要」と野崎さんは述べています。一般的には、ミネラルウォーターやミネラル入り麦茶など、糖分や塩分、カフェインを含まない飲料がよいようです。
ドリンクを飲み分けることを意識しつつ、点滴飲みをマスターして、この夏を乗り切りましょう!