連続テレビ小説「なつぞら」(NHK)で劇団「赤い星座」の看板女優・亀山蘭子を好演中の鈴木杏樹。美貌の持ち主で演技も上手なのにパッとしない女優だったが、広瀬すず演じるヒロインなつらが制作する漫画映画「白蛇姫」での声優デビューがきっかけで運命が変わるという役どころだ。
6月13日放送の第64話では、歌うような声からやり手ババアのような声を披露。木下ほうか演じる露木監督からの「やり手ババアみたいな声で」との指示が強烈だったことと、それに対応した蘭子の声が見事だったため、ネットでは「やり手ババア」がリアルタイムランキングの上位に浮上したほど。さらに同日放送の「ごごナマ」(NHK)に出演した際には、1991年に女優デビューする以前の1990年2月にロンドンで、KAKKO名義で歌手デビューしていたこと、カイリー・ミノーグらと一緒にライブを行うなど順調だったが湾岸戦争が起き、イギリスが途中参戦したことで帰国。日本での女優デビューとなったことを明かした。
「このエピソードを聞いて、鈴木が朝ドラで聞かせた様々な声色に納得の声があがったようです。また、雑学好きな鈴木がレクチャーした『最初はグー』の起源にも感心の声があがっています。言い出しっぺは志村けんで、宴席の支払いの際に誰が支払うかをじゃんけんで決めることになり、アルコールのせいでじゃんけんのタイミングがなかなか合わず、『最初はグー』と言ってからじゃんけんをしたら上手く行ったことから始まったとの説明に、番組MCの船越英一郎や美保純らも『なんとなく知ってたけど理由まで知らなかった』『そうだったんだ』と感心していました」(テレビ誌ライター)
1998年1月に鈴木が腸閉塞を患った時の手術を担当した医師の1人である、駿河台日本大学病院外科部長と結婚したが、2013年2月に死別。その後は浮いた噂などまったくないまま未亡人であり続けている鈴木。老若男女を問わず人気のある一因は、この潔さにあるかもしれない。