せっかく遊びに行くのなら、子どもの脳や体を鍛えることができればありがたいですよね。サービスを消費するだけでなく、何かを生み出したり学んだり人との関係性を築いたりする機会にできれば、家族レジャーは子どもの成長を支える重要な体験ともなります。そのために実践したいポイントをご紹介しましょう。
■いくつかの家族で出かける
同じレジャーでも、家族水入らずで出かけるのか他の家族と行動を共にするのかでは、気の使い方が格段に違います。お互いにレジャーを楽しめるようにするには、我慢や工夫も必要ですからね。逆に、一家族だけでは味わえない、大きな感動や喜びを実感することもできます。相手がいるからこその化学反応を楽しむ中で、コミュニケーション能力や臨機応変に対応する力を養うことができるでしょう。
■山登りやキャンプ、バーベキュー
自然の中でのレジャーは、現代の子どもたちにはさせにくい経験でもあります。いつでもお腹いっぱい、退屈せずに遊びつくせるサービスで溢れているからこそ、何もない大自然で、少し不自由で、でも行動次第では夢に溢れている(目の前にある材料で遊びでも食事でも何でも生み出せる)経験をさせてあげたいものです。そして、自然の美しさを体感することも、感性を育てる重要な経験の一つです。満点の星空や田舎でしかできない経験、大自然でしか見られない景色を楽しむことで、さまざまな刺激を与えてあげましょう。
■職業体験テーマパーク
対価をいただくと同時に責任が伴う仕事は、社会の厳しさを実感するだけでなく、誰かの役に立つことの喜びを経験することができる貴重な機会です。さまざまな職業を体験することで、自分の得意分野は何なのか、一生をかけて取り組みたいことは何なのか、自分の生き方を考えるチャンスにもなりますよ。
これらのレジャーが子どもの「生きる力」を伸ばす一方で、家族水入らずで何も考えずとにかくリラックスする時間も重要です。そうしてエネルギーをチャージしたら、次は心と体を鍛えられるレジャーを選択し、子どもの成長につなげてくださいね。
(Nao Kiyota)