女優・広瀬すずが主演する朝ドラ「なつぞら」。ヒロインの奥原なつ(広瀬)と職場の同僚・中川大志演じる坂場一久が紆余曲折の末に、ついに結婚。ハラハラドキドキの展開の中、8月2日に放送されたなつを演じる広瀬の長ゼリフに称賛の声が寄せられている。
「なつ(広瀬)は、同僚の坂場(中川)からプロポーズされるも、坂場が監督を務めた漫画映画が興行的に大失敗。その責任をとって東洋動画を自主退職。その足でなつの元を訪ね、演出家でいられなくなったことはなつの隣にいる資格を失ったと考え、婚約解消を申し出ます。それを受け『考えてみれば一度だってあなたに好きだと言われたことはなかった』と前置きしたなつは、『私はあなたの才能を好きになったわけじゃありません。あなたの言葉を…生きる力を好きになったんです』『好きじゃないことを才能のせいにしないでください。そんな人とは一緒にいたくない。さようなら』といって席を立つまで、およそ2分半の長ゼリフ。ところがこのシーンの撮影は、ワンテイクの一発OKだったことを番組制作統括の磯氏が明らかにしています」(テレビ誌ライター)
この圧巻のシーンには、ネットでも「いい言葉だった」「泣けた」といった称賛の声が寄せられたが、セリフに対しては「よくわからない」といった批判的なコメントも上がった。
「セリフの中身については脚本家および制作サイドの問題。これだけの長ゼリフをワンテイクで撮り終えてしまう広瀬の演技力には頭が下がります」(制作会社プロデューサー)
記念すべき朝ドラ100作目のヒロインに抜擢された広瀬だが、初顔合わせの際、なつの育ての親役を演じる先輩女優・松嶋菜々子に「台本をちゃんと読んできてね」と釘を刺されたと一部週刊誌では報じられてきたが、とんだ杞憂。広瀬はセリフが全て頭に入っているため、台本を開かないことでも有名。これくらいの長ゼリフで動じることはなさそうだ。
しかしそんな広瀬にこの秋、試練が訪れる。
「野田秀樹率いるNODA・MAPの第23回公演として、QUEENが1975年に発表した代表作『A Night at the Opera』にインスパイアされた舞台が10月から東京、大阪、福岡で上演されます。広瀬にとってはこれが初舞台。しかも『ロミオとジュリエット』のジュリエット役と重要な役どころ。セリフ量は、映画やドラマの比ではありません」(夕刊紙デスク)
朝ドラの成功をバネに、初舞台に挑む広瀬。長ゼリフにも注目が集まりそうだ。
(窪田史朗)