ワーキングマザーは、家事・育児と仕事の両立などでさまざまな悩みが出てきては「もっと子どもと一緒にいてあげられたら……」と思うものですが、実は専業主婦だからといって「自信を持って子育てができる!」というわけでもないようです。
カラダノート社が2019年7月に『ママびより』メルマガ登録者254名を対象に実施した「子育てしながら働くことに関する意識調査」によると、「専業主婦であることで、うしろめたさや罪悪感を覚えたことはありますか?」という質問に対し、40.6%が「ある」と回答していました。
その理由として、「自分がお金を稼いでいない(54.5%)」、「周囲のワーキングマザーとの比較(15.2%)」などがあがり、「専業主婦であることについて、周りから否定的なことを言われた経験」がある人は回答者のおよそ2割(19.7%)でした。具体的には、「子育てがひと段落したら働いたら? みんな働いているし」「いつまでも働かないわけにいかないんだから考えないとね」「家にいてすることあるの?」などの声があがっています。
「社会に出て働きたいと思いますか?」という問いには、「今すぐ働きたい(13.4%)」、「いずれ働きたい(68.9%)」を合わせると、専業主婦の82.3%が働きたいと回答。働きたい理由としては、「自由に使えるお金が欲しい(42.9%)」、「社会や人とのつながりが欲しい(12.2%)」、「経済的に自立したい(8.3%)」などがありました。
子どもにとって、母や家族は生きる源となる大きな存在ですが、同じ年代の子どもや多くの大人と触れることでの学びも多いものです。ですから、ワ─ママ家庭での「家庭の外に出す」「親以外の大人にみてもらう」ことは、大きな意味を持ちます。一方、専業主婦は、ワーキングマザーと比べて家事や子育てに時間をかけることができますが、その分子どもと向き合う時間が増え、心配事が増えるケースもあるようです。また、経済的な状況や周りからの意見によって「働いた方がよいのだろうか」と迷うことも多いようです。
ワーキングマザーと専業主婦問題。“働く”といっても、フルタイムなのかパートタイムなのかによって状況は変わります。子どもの年齢や状況、家庭の状況、自身の心や周囲の状況によって、バランスをみながらよりよい方法を探していきたいですね。母にとってのストレスや負担を考慮し、安心して子育てができる状況をみつけられるよう、調節していきたいものです。
(Nao Kiyota)