現在放送中の「なつぞら」(NHK)では、元ダンサーでおでん屋「風車」の女将・岸川亜矢美。「監察医 朝顔」(フジテレビ系)では主人公・朝顔(上野樹里)の上司であり、よき理解者の夏目茶子を好演した山口智子。
そんな女優として乗りに乗っている山口が9月17日放送の黒柳徹子の長寿番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に登場。実家の旅館を継ぐのが嫌で芸能活動を始めたエピソードを披露した。
山口は、栃木市内にかつて存在した創業120年の老舗旅館の跡継ぎとして育てられた。しかし、子どもの頃からあこがれていた野際陽子演じる「キイハンター」になることを夢見ていたという。
そして、旅館の女将になるという“宿命”から逃れるために東京の大学へ進学。「田舎には帰らない」という強い決意で、モデルの活動をしながらオーディションを受け、女優デビューを果たしたそうだ。
実家のホテルは、業績不振と実父の死去に伴う後継者難から2005年8月31日で廃業したという。
山口の実家を訪れたことのある記者が語る。
「格式ばった旅館というよりも、レストランがありブライダルなどにも対応できるホテルでした。1階エレベーター横には、唐沢と山口のメモリアルコーナーがしつらえてあり、ファンに人気でした。父親が亡くなって多額の負債が残り、それを唐沢と山口できれいに始末をつけたんだそうです」
結婚して24年を迎えても仲のよい夫婦として知られる唐沢と山口には、苦労を乗り越えた強い絆があるようだ。