女優・泉ピン子と俳優・えなりかずきの“共演拒否”な関係が暴露され、大きな物議を醸している。
事の発端は、10月2日配信の「週刊文春」のインタビューに応じた脚本家・橋田壽賀子の衝撃的な発言である。長くお茶の間に愛され、TBSのみならず日本を代表するホームドラマとしても知られる「渡る世間は鬼ばかり」で、母と息子役を演じる泉とえなりの間に修復不可能なレベルの軋轢が生じているというのだ。
文春による取材の中で橋田は「(泉ピン子と)一緒に出るとえなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって。それを聞いて、私、えなり君にものを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」と話し、続けて「肝心の嫁姑問題は絶対にできない。母親と息子のマザコンみたいなものさえ書けない。アホみたいな話ですよ。役者がケンカしてるから、書けないって」とも嘆き、2人の関係悪化によって物語の核ともいえる母と息子にスポットを当てたストーリーを描くことすらままならないという。
この一連の橋田による衝撃的な告白については、渡鬼ファンを中心に世間からも大きな波紋を集めた。「いい歳した橋田さんがそんなこと言ってるのがイヤ!一般人は知らなくていいこともある」「告白しないほうが良かった」「そんなことあるか? あったとしても第三者がペラペラ言ってしまうことの方がいや」など、舞台裏や内情を赤裸々に暴露した橋田への非難が大半を占めてしまったのだ。
「たしかに『渡鬼』の放送を楽しみにしているファンからすれば、聞きたくなかった事実なのかもしれませんが、橋田が2人の軋轢を話さなければならなかった事情も理解できます。というのも『渡鬼』ファンの間では2015年頃より、泉が演じる主人公の五月とえなり演じる眞の共演シーンが激減していることは話題になっており、先月放送された特番でも眞は出張や営業を理由に五月と対面せず、その強引すぎる展開には“不自然ではないか”という指摘もあったほどです。つまり、えなりと泉の個人的な関係性の悪化によって、『渡鬼』で脚本を担当する橋田は母と息子が同じフレームに入らないというやや不自然な流れや展開を無理やり成立させなければいけないことになります。結果的にネットやSNSでは最近の『渡鬼』への不満や違和感を指摘する声が出てしまい、その目が同作の脚本家である橋田に向けられてしまうこともあり得る為、橋田からすれば“勘弁してよ!”といった心情かもしれません。2人のせいで橋田の書いた脚本が“不自然”だとヤジを受け、その力量に不満が集まってしまうのは完全なる巻き添え状態ですからね」(テレビ誌ライター)
各役者同士がトラブルを起こし、その都度脚本家が配慮しながら物語を進めていかなければならないのだとすれば、橋田の鬱憤が蓄積してしまうのも致し方ないところ。
やはり泉ピン子とえなりかずきが穏便にその軋轢を解消することが最も平和的な解決策なのかもしれない。
(木村慎吾)