子どもの「左利き」は矯正すべきか否か?

 子どもたちの学びの現場にいると、左利きの子どものお母さんから「うちの子、今のうちに右利きに直した方がよいでしょうか…」と相談されることがよくあります。左手でスプーンや鉛筆を握り始めると、「このまま慣れさせてしまって大丈夫かな…?」と心配になりますよね。そもそも左利きだと“不利なのか?”から、考えていきましょう。

■左利きだと困ること

 園児~高校生の子どもたちへの指導経験がある筆者は、左利きの子どもたちからは次のような声を聞くことが多いです。

●ハサミが使いにくい(一般的なものは右利き用に作られているため)

●文字を書くときに汚れる

●リングノートが使いにくい

●ゲームのコントローラーのボタンが右側にあると、ちょっと不利な気がする

●別に気にならない(左利きだとうらやましがられることが多く、ちょっと自慢)

 確かに、左利きだと“使いにくい”ものはあります。しかし、ハサミならば左利き用がありますし、ノートも左利きの人が痛くなく使えるものが販売されています。“不自由さ”でいえば、手を洗ったり使い方を工夫したり、使うものを選んだりすれば解決できるものが多いです。

■「左利き」を確認するには…

 生後半年頃から、子どもは手を盛んに動かしてモノを触ったり、握ったりするようになります。しかし、最初のうちは利き手にかかわらず、どちらの手も自由に使ってモノに触れます。「あ、今、左手でティッシュをつかんだ!」からといって左利きとは限らないのです。ですから、利き手を認識するには、“毎回”左手を使う動作に注目することが大切です。例えば、「何かを渡すと必ず左手で受け取ろうとする」「コップやスプーンなどを毎回左手で持つ」「ボールなどを投げるのはいつも左手」「指しゃぶりを左手でしている」などがあります。これらの動作が“いくつも”「左手」で行われていると(ほとんどの動作は右手なのに一つだけ左手、という場合は右利きの可能性も高いですね)、左利きの可能性が高いです。

■左利きはやめさせた方がいいの?

 こればかりは家庭の方針ですので何ともいえませんが、どうしても右利きに矯正したい!という場合は、できるだけ早いうちから右手でモノを触るように誘導し、右手での動作がスムーズにできるようにサポートしてあげましょう。

 一般的に、左利きの子どもは右手も器用に使えることが多く、「お箸や鉛筆は左手だけど、使おうと思えば右手でもできる」という子がたくさんいます。一方で、右利きの子の場合は、ほとんどの動作を右手中心で行って左手は補助として使用するので、左手の器用さが右手に追いつくことはあまりありません。左利きだからこそ、両手をたっぷり使って器用さを高めることが可能なケースも多いので、右手のみにすることでその子の力を抑えてしまうことのないよう、長所を伸ばせるようにサポートしてあげたいものですね。

(Nao Kiyota)

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