Wrike社が2018年11月、全国18~64歳の男女1,034名(男性442名、女性592名)を対象に行ったインターネットリサーチによると、職場でストレスを感じている人は全体の約6割(60.2%)にものぼることが分かりました。
職場でのストレスが原因でその後どうしたかを尋ねると、「寝られなくなった」(25.9%)、「職場で感情的になった」(25.3%)、「仕事がどうでもよくなった」(23.5%)がTOP3に。年代別では、20代以下の人が他の年代と比べて「仕事がどうでもよくなった」「新しい仕事を探した」「予定外の休みを取った」「友人や家族に八つ当たりをした」という割合が高いことが分かったそうです。
若い世代ほど仕事にやる気を持ち、先輩社員の仕事をどんどん盗んで成長していって欲しいもの。その若い世代の多くが、新しい仕事を探したいと職場への帰属意識をなくしたり、できるだけ多くの休みを取りたいと思うようでは、組織の成長スピードが減速してしまいます。
また、仕事上のストレスは何が原因で起こっていると思うか尋ねた結果では、「仕事量が多過ぎる」(14.5%)、「コミュニケーションが足りていない」(11.4%)、「上司が威圧的で細かいことまで指示を出す」(9.4%)がTOP3に。そして、実労働時間が長いほど、「仕事量が多過ぎる」と感じている人の割合が高くなったそうです。
取り組む仕事の量や方法について、自分の思い通りに進まないことによってストレスを感じている人が多い様子。「もっと効率よく仕事ができると思っていた(説明会などと実態とのギャップ)」「現状の改善について話し合う場がない」「ストレスを感じているものの、上司の威圧的な指示によって改善の糸口が見えない」などの問題が隠れているかもしれませんね。
個人事業とは異なり、チームで仕事を創り上げていく現場では、コミュニケーションが重要な役割を担います。社員一人ひとりが何を感じて仕事に取り組んでいるのか、やり方に改善の余地はあるのか、苦しいけれどいえずにストレスを溜め込んでいないか、まずは“意見を取り入れる”ことが重要なのかもしれません。たとえすぐには解決できないことでも、「分かってくれている」「改善のために少しずつ動いている」という実感があると、ストレスにならず前向きに取り組みやすくなります。まずは身近な上司・部下とのコミュニケーションから見直すことで社内が活性化していきそうです。
(Nao Kiyota)