今は女性が活躍する時代。職場で、管理職やリーダーを任されることもあるでしょう。そんなとき、上役に慣れていない女性は、「私なんかがなっていいのかしら……」とあたふたしてしまったり、変にプレッシャーを感じてしまったりするかもしれません。でも、そんなときこそ、自分が「心から楽しむ!」を意識すると、立派な上司になれるのだそう。
エレクセ・パートナーズ代表取締役の永禮弘之さんの著書「マネジャーになってしまったら読む本: リーダーシップに自信が持てる7つの方法」(ダイヤモンド社刊行)によれば、「3つのH」を口にすると、自分のところに不幸を呼び寄せてしまうのだとか。それは、「否定」「批判」「非難」の3つ。自社の否定、上司や部下の批判、顧客の理不尽さの非難……。どれもやりがちですよね。このようなマイナス感情は周りにも伝染してよい影響を与えず、巡り巡って自分に返ってくるということのようですね。
インバスケット研究所代表取締役の鳥原隆志さんの著書「何が起こっても一瞬で対処できる上司が使う50のキーワード」(PHP研究所刊)には、「苦痛の顔で仕事をするな。楽しむふりもするな。心から仕事を楽しめ」と書かれています。一流の上司は、自分の仕事の愚痴は言わず、仕事を楽しんでいるというのです。では、一流の上司は、どのように仕事を楽しんでいるのでしょうか?
それは、「形になったときの楽しみ」「昨日よりレベルアップした楽しみ」「目標を達成する楽しみ」「仕事のご褒美、報酬への楽しみ」「人へ貢献した楽しみ」など。どうやら、一流の上司は、さまざまな角度から楽しみをみつけ出しているようですね。
部下も、仕事を楽しんでいる上司のもとで動いたほうが楽しいですし、モチベーションもアップしやすいでしょう。自分のため、そして周囲のためにも、仕事を思い切り楽しむ。変に気を張って「いい上司にならなきゃ」ではなく、これを目指すのが“上司の心得”といえそうです。