「日本人の食事摂取基準(2020年版)」といえば、どんな栄養をどれくらい摂取すればいいのかの目安量が掲載されている報告書ですが、実はこの中のビタミンDの摂取目安量が、引き上げられる検討が進んでいるそうです。
大塚製薬が先日実施したセミナーに登壇していた、ビタミンD研究の第一人者である神戸学院大学栄養学部教授の田中清さんによると、ビタミンDが不足すると、「骨密度低下」や「筋力低下」、「骨折」のリスクがあるのだとか。そして驚くべきことに、ビタミンDをよく摂取している女性のほうが、あまり摂取していない女性に比べて、ウエストが細いなんていう事実もあるそう。これは、筋肉量が関係しているからのようですが、女性のボディメイクにとってビタミンDが重要だとはちょっと意外でした。 そうなると、ビタミンDの摂取源が気になるところです。
栄養学博士の白鳥早奈英さん監修の「最新版 知っておきたい栄養学」(学研プラス刊)によると、ビタミンDはしらす干しやサンマ、エリンギ、卵に多く含まれるとか。そして、ビタミンDは脂溶性なので、肉などの脂肪分の多い食品と一緒に料理したり、油で調理したりすると吸収がよくなるそうですよ。
将来のために丈夫な筋肉や骨をつくることはもちろん、自分のボディメンテナンスの一手段としても、ビタミンDを意識的に摂取していきたいですね。