2019年はインフルエンザの流行時期が早まっているといわれており、休めないビジネスパーソンや主婦の方々はすでに警戒し始めていることでしょう。そんな中、「手洗いとうがいだけでは不安…」という人は、インフルエンザ予防効果の研究が確認されている「お茶」を取り入れてみるのもいいのでは?
■クロモジ茶
「クロモジ」という名を、初めて耳にする人も多いはず。これは、最近話題の日本固有の植物で、インフルエンザ予防の新たな可能性として見出されているとか。
養命酒製造社などが加盟するクロモジ研究会によると、この国産ハーブの機能性研究の中で、クロモジの枝から抽出したクロモジエキスは緑茶や紅茶と同様にポリフェノールを豊富に含み、毎年のように流行するA型インフルエンザウイルスだけでなく、タミフル耐性株・パンデミック株といった変異株を含む非特異的な抗ウイルス作用もあることも分かっているそうです。
そんなクロモジを取り入れるのに手軽なのが、お茶です。今はネット販売もされているので、取り寄せて試してみるのもよさそうです。
■紅茶
普段何気なく飲んでいる紅茶も、インフルエンザ予防の研究が進められています。三井農林によれば、2018年6月にインフルエンザワクチンを接種しなかった人369名を対象に、冬季の紅茶の飲用頻度とインフルエンザの発病率の関係を評価したところ、紅茶の飲用頻度が高い人ほどインフルエンザの発病率が低くなる傾向がみられたとか。
また、研究でも紅茶はインフルエンザウイルスを無力化する能力が高いことが分かり、一般的にインフルエンザ対策として多く飲用されている生姜湯、乳酸菌飲料、ビタミンC飲料は無力化する能力が紅茶に比べて低いことも分かっているそうです。なんと、紅茶は他の飲み物よりも短い、わずか15秒ほどでインフルエンザウイルスを無力化することができるらしいですよ。そう聞くと、この冬、紅茶頻度が高まるかもしれませんね。
■緑茶
私たちがよく飲む緑茶も、インフルエンザ予防の効果が研究されています。お茶に多く含まれるポリフェノール「カテキン」には抗ウイルス作用があることが知られていますが、このお茶でうがいをすると、インフルエンザ予防に有効であることも分かっているそうです。
また、伊藤園と静岡県立大学薬学部との共同研究によると、お茶には新型インフルエンザウイルス感染抑制効果があることが確認されたとか。緑茶を飲む習慣を持つことで、インフルエンザ予防を心がけてみるのもよさそうですね。
インフルエンザにかかることは、自分だけではなく周囲にも大きな影響を及ぼすため、十二分に対策を取っておきたいですね。これらのお茶を飲む行為自体は簡単にできるので、ぜひ対策として取り入れてみましょう。