お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太が1月15日放送の「関ジャニ∞のジャニ勉」(関西テレビ)に出演し、ユーチューバーの“カジサック”として活動を始めたキッカケを明かしている。
かつて、あまりの芸能生活の忙しさ故に身体がついていかず、2カ月半もの間失踪し、大きな話題となった梶原だが、復帰後に相方の西野亮廣による活躍と人気を目の当たりにした際、さらなる心労が押し寄せ、芸能界からの引退を決意したという。
しかし、そうした状況の中、「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)では梶原をレギュラーに抜擢した上沼恵美子から「あなたはこんなところで腐っていてはいけない。スターになるべき人だから頑張りなさい」とのエールを受けたことで、再び芸人として奮起。梶原は「あの言葉がなかったら100%(芸人を)やめていた。あの言葉があったから、僕は新しいことを探す旅に出られた」と振り返り、上沼の助言がYouTubeへの挑戦にも繋がったと話している。
「梶原は今でこそ、赤のセットアップジャージ姿で若者層からの人気を狙うユーチューバーのイメージが先行してしまっていますが、その芸人としての手腕に疑念の余地はなく、吉本興業の長い歴史の中でもお笑い養成所(NSC)在籍中にスターダムの地位へと上り詰めた“超エリート芸人”は、キングコングとオリエンタルラジオの2組だけだと語り草になっています。前者はまだNSCの学生の身分でNHK上方漫才コンテストの最優秀賞を獲得し、芸歴わずか2年でM-1グランプリの決勝にも進出。現在バラエティ番組で活躍する南海キャンディーズの山里亮太や平成ノブシコブシらを同期に持ちますが、キングコングだけはそのブレイクまでのスピードが異常だったわけです。上沼が梶原を“スターになるべき人”だと表現し、今も同番組に呼び続けているのは決して馴れ合いによる“友情出演”ではないということでしょう」(テレビ誌ライター)
奇しくも、吉本NSCの歴史を変えたキングコングとオリエンタルラジオという両コンビは、カジサックと中田敦彦という“人気ユーチューバー”を抱えているが、周囲からの過度なプレッシャーによってそのキャリアも波乱万丈なものとなってしまったのかもしれない?
(木村慎吾)