世間では「週休2日でも休みが足りない!」なんて声も聞こえますが、そんな声を受け、「週休3日制」を取っている会社もあります。いったい、どんな感じなのか、知りたいと思いませんか?
2019年の夏、日本マイクロソフト社が「週勤4日&週休3日」のトライアルを軸とした「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」を実施しました。結果、なんと社員1人当たりの売り上げに換算した労働生産性が、約40%もアップしたというのです。
アンケートによれば、90%以上の従業員が「仕事に対する意識や行動によい変化があった」そうです。週休3日制にすることで、金曜日を休みとし、木曜日までの4日間でどれだけ効率的に仕事を進めるかということが、社員の頭をかけめぐっていたのでしょう。
この週休3日制は、育児や介護などに時間を使いたい人のワークライフバランスを整え、離職防止に役立つとされています。とはいえ、まだまだ世間では週休2日制が一般的。「金曜日が毎週休み」となれば、取引先とのコミュニケーションにも支障が出てくるでしょう。機会損失のリスクもあります。また、情報共有の面で業務停滞の恐れもある他、完全なる「成果主義」となるという条件も加わってきます。
週休3日は聞こえはいいものの、同時に生産性向上が求められるため、「1日分休むよりも1日働いたほうがまし!」なんてことになる可能性も…。そんな現状では、なかなか浸透していくのは難しく、日本人には不向きなのかもしれませんね。