日本人は不足しがちといわれている「カルシウム」。子どもの健やかな成長のためにも、大人の健康維持のためにも欠かせない栄養素です。とはいえ、毎日のように小魚や乳製品、小松菜やほうれん草、ひじき、切り干し大根などをバランスよく取るのは難しいもの…。ですが、毎日の食事に「粉チーズ(パルメザンチーズ)」をプラスすると、カルシウム不足を改善しやすくなるそうなんです。
森永乳業によると、カルシウムが豊富な食品として代表的な乳製品「牛乳」と比べ、粉チーズには10倍以上のカルシウムが含まれているそう。東北大学名誉教授の齋藤忠夫さんは、「粉チーズは調理する手間がなく、普段の食事にふりかけるだけ。洋食だけでなく和食との相性もよいため、日本人にとって手軽にカルシウムを補給するのに最適な食品」と語っています。1食につき5gの粉チーズを食事にふりかけることで、日本人の1日の不足分カルシウム約150mgを補うことができるそうです。
粉チーズは、洋食に限らず和食の旨味をも引き立ててくれる調味料。例えばお味噌汁にふりかけると、見た目はほとんど変わらずにコクを出してくれます。また、ネギとゴマを混ぜたご飯に和えれば、香り高い混ぜご飯に。おにぎりにもぴったりですよ。他に、うどんに卵と粉チーズの組み合わせで、カルボナーラ風に仕上げることも可能です。
カルシウムだけでなく、粉チーズは肌や筋肉の主な原料であるたんぱく質も豊富に摂取することができる食品。たんぱく質はダイエット中の代謝アップにも、成長期の子どもの栄養補給にも欠かせないため、カルシウムと合わせて積極的に摂りたい栄養素です。
いろいろなメニューのトッピングに活用できる粉チーズですが、毎日だと飽きてしまうという場合は、カルシウムが少ない食事の日に意識して取り入れるとよいでしょう。家庭の栄養管理をより手軽にしてくれる粉チーズ、ぜひ試してみてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)