2004年4月期放送のドラマ「離婚弁護士」(フジテレビ系)で勝気な弁護士・間宮貴子を演じて以来、「理想の上司」として世間に認知されている天海祐希。その証拠に産業能率大学が毎年発表する「新入社員の理想の上司」ランキングでは、2016年まで「女性の理想の上司」として7年間もナンバーワンの座を誰にも譲らなかった。実は天海に「理想の上司」という冠をつけたのは、このドラマで初めて天海とタッグを組み脚本を担当した林宏司氏だ。
天海と林は2009年4月期放送の「BOSS」(フジテレビ系)で再度タッグを組み、このドラマで天海が演じた「特別犯罪対策室」の室長・大澤絵里子が持つ「部下から見た一緒に働きたくなる上司」のキャラが世間から支持され、現在まで続く天海の人気につながっていると言われている。
放送中の「トップナイフ」(日本テレビ系)では、そんな2人がタッグを組んだ3作目。「救命病棟24時」「医龍」「コードブルー」(すべてフジテレビ系)で医療モノを得意とするようになった林が初めて書いた小説「トップナイフ」のドラマ化だ。
「主人公が天海でドラマ化されることを前提に書かれた小説だと言われています。ドラマ冒頭で流れる『脳はこの世に残された唯一の未開の地である』というフレーズを裏付けるような事例が各話で紹介されますが、ネット上ではドラマ最終部で流れる舞台となっている東都総合病院に勤める医師や看護師らが集まる『バー カサブランカ』での登場人物らのダンスシーンが話題になっています。ドラマの内容となんとかつながり持たせてダンスシーンへと続くのですが『ドラマ終わりのダンスは「逃げ恥」みたいなコメディドラマだけにしてほしい』『毎回少しずつ違っている最終部のダンスがうざい。これで視聴率を上げようとしているなら大間違い』『センターで踊る天海は宝塚出身だけあって見栄えするけど、これはヅカ出身の無駄遣い』『ドラマ終わりでダンスするの、いい加減にやめてくれ』など、不評のようです」(女性誌記者)
「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)が高視聴率を獲得してからというもの、多くのドラマの最終部に設けられるようになった「ダンスシーン」。制作サイドはもっとダンスシーンの“必要性”を考えてみてはいかがだろうか。