俳優の大東駿介が2月29日放送の「おかべろ」(関西テレビ)に出演し、極貧だったという中学時代を振り返っている。
大東は、小学3年生の時に父が、そして中学2年生になると母も蒸発するというネグレクトに遭い、中2にして独り暮らしを強いられると、自営業をしていた家のレジに残された小銭で駄菓子を購入し、飢えをしのいでいたと告白。
また、中学での昼食は給食ではなく弁当だったため、何も食べていない大東を見つけた担任教師が気を利かせてこっそりと廊下でパンを渡してくれたという。大東は「その時に食べたスティックチョコパンとジャムマーガリンのコッペパンが今でも大好きですね。昨日も食べました」と笑いながら話し、俳優になって以降も上品な小鉢の並ぶ和食屋に連れて行ってもらうことはあるが、あまり満たされたと感じることはなく、帰り道にスティックチョコパンを食べてしまうと打ち明けている。
「壮絶な極貧生活を送らざるを得なかった大東は、“一番感動した飲み物”として炭酸水を挙げ、『水がシュワシュワして100円って、一番贅沢』とユーモラスに語りました。育児放棄という大きな社会問題を背景に抱える大東の苦労話ですが、そこから這い上がって見事な役者人生を歩み、今ではそうした過去を笑いすら交えながら振り返るタフさを見せつけたことで、ネット上では『苦労を乗り越えた人は強い。頑張る姿が何より先生への恩返しだと思います』『環境のせいにせず、俳優にまでなられて、涙が出ます。今後の活躍をお祈りします』『本物の良い俳優さんになってほしいです』『勇気を頂ける方が沢山いるのでは』と称える声が集まりました。大東は昨年、TBS系『A-Studio』に出演した際にも極貧の日々を明かしており、MCの笑福亭鶴瓶も『ようここまで来たな。抱きしめたろか』とその精神力に驚かされていましたよ」(テレビ誌ライター)
両親が共に蒸発し、叔母に引き取られた時期には“まるで野良犬状態”だったという大東。悲惨な環境下でも屈強に生き抜いてきたからこそ、現在の輝かしい俳優としてのキャリアがあるのかもしれない。
(木村慎吾)