ネオマーケティング社が2018年11月、全国で小4~小6の長子を持つ親600名を対象に「野菜の摂取と成績」をテーマにしたインターネットリサーチを実施しました。家庭における子どもの1食あたりの野菜摂取量の平均を尋ねた結果、朝食で「野菜を取らない」との回答は半数以上(52.0%)、1日の野菜摂取量の目安「350g」を摂取できていないとの回答は約7割(72.4%)もあったそうです。
また、子どもの野菜摂取に対する態度を尋ねた結果、「野菜摂取に積極的である」が19.8%、「野菜摂取にやや積極的である」が33.7%と、半数以上の子どもが野菜の摂取に積極的であることが分かりました。この結果をみると、積極的に野菜を食べるものの、1日の望ましい摂取量は確保できていないようですね。
そして学習面の成績を同時にみていくと、野菜の摂取に積極的な子どもは、どの教科でも「90点以上」と回答した人が多い結果に。とくに国語では、積極的57.6%に対して消極的39.8%と、17.8ポイントの差が出ています。
管理栄養士でフードビジネスコーディネーターの小山浩子さんによると、栄養素はチームで脳をサポートするため、エネルギー源となる糖質(ごはんやパン)だけを摂取するのでは午前中の集中力を維持することは難しく、糖質の分解や吸収を抑える食物繊維やミネラルを野菜で摂ることで、少しずつ脳に栄養素がゆっくり送られるようになり、給食までの間、燃料切れを起こさないようにしてくれるそうです。野菜を含めた栄養バランスの整った食事が、脳のコンディションを支え、体力だけでなく脳の活性化も支えるのですね。
小山さん曰く、野菜が苦手な子どもへの対策は野菜ジュースでの“野菜トレーニング”が有効なんだとか。市販の野菜ジュースは、子どもが苦手とする野菜が多く含まれていますが、旬の美味しい時期に収穫していたり、ブレンドにより飲みやすくなっていたりするため、子どもたちが抵抗なく飲めるのだそう。
また、ただ飲ませるのではなく、親子でパッケージを見ながらどんな野菜が入っているのか会話をすることで、野菜を好きになったり、美味しく飲めたという経験を積めたり、健康への安心感を高めたりするのに役立つのだとか。他に、野菜ジュースでごはんを炊き、バターを混ぜてピラフにしたり、カレーに野菜ジュースを混ぜたり、ホットケーキミックスに混ぜたりと、調理に野菜ジュースを取り入れることもオススメなんだそうですよ。
健康はもちろん、エネルギー不足に陥ることなく学校でたっぷり考えることができて成績が上がるよう、野菜を取り入れて食生活を整えたいですね。
(Nao Kiyota)