あなたは普段、洗顔をするときにどんな風に洗っていますか? きっとさまざまな情報がテレビや雑誌、ネットなどで発信されているので、参考にしていることでしょう。でも、王道だと思っているやり方が、皮膚の専門家からすれば「間違っている」ということもあるようなんです。
美容皮膚科医の小柳衣吏子さんの著書「美肌の王道 美容皮膚科医が365日実践している勝利のプロトコル」(日経BP社刊)には、美肌を導く正しい洗顔方法として、3つの注意したいポイントが書かれています。
第一に、「“たっぷり泡”が危ない」ということ。これは、脱脂のし過ぎ、肌とpH値の異常を招く原因になるかもしれないからのようです。第二に、「摩擦がよくない」ということ。ゴシゴシ力を入れてこするのはNGで、タオルで強く拭くのも危険なのだとか。拭くのではなく給水するイメージで、軽いタッチで肌に当てるようにするのがよいそうです。そして、第三に「体温以上の高温のお湯で洗う」のがNGだということ。これをしてしまうと、肌の潤いを保つセラミドなどの細胞間脂質や、天然保湿因子の流出を招いてしまうのだそうです。
また、日本化粧品社の代表取締役社長であり、北原美顔院長の北原邦子さんの著書「冷水洗顔&簡単マッサージでOK! 北原式 一生美肌メソッド」(PHP研究所刊)によれば、「ダブル洗顔は必要な皮脂をはがし取ってしまうのでNG」だとか。一度の石けん洗いで十分なんだそうですよ。
今は保湿至上主義が浸透していますが、たっぷり外から補う必要はなく、強く美しい肌であれば、自ら最適なときに最適な量の皮脂を出し、常に程度は潤いを保っていられるものと北原さんは述べています。保湿のためには化粧水と乳液があれば十分で、「クリームやパックは肌をダメにする」そうです。
いかがですか? 間違った洗顔法の思い込みが肌を弱らせ、老けさせているのかもしれません。洗顔は正しい方法で行いたいですね。ぜひ、参考にしてみてください。