最近のファッションのトレンドといえば、天然素材にこだわらずリサイクル技術などを活用した無駄のない循環型の「サスティナブルファッション」や、生産に関わるすべての人と地球環境に配慮した「エシカルファッション」です。
総合的なファッション事業を展開する豊島社が2019年8月に全国の15~49歳の男女1,089名を対象に実施した、『洋服・ファッションに関する環境意識調査』によれば、サスティナブルやエシカルファッションなど、「環境や社会に配慮したファッションを取り入れたいか」という質問について、「そう思う」が19.2%、「どちらかというとそう思う」が52.4%と、7割以上の人が取り入れたいと回答。取り入れたい理由として、男女ともに「社会貢献」が最多で、約60~70%にも上っていました。
このように人々の意識が高まっているのは、近年、アパレルブランドのサスティナブルな取り組みが活発化していることも背景にありそうです。
例えば、日本でも人気のスペイン発ブランド「ZARA」は、2019年7月、すべての製品を2025年までにサスティナブルな素材で製造するという目標を発表しました。また、「ユニクロ」や「GU」では、サスティナブルなコットンや生地製造・加工工程で使う水などにこだわって作る、「サスティナブルなジーンズづくり」がされている他、プラスチックのショッピングバッグの代わりに再生紙を使用した紙製袋の採用や、オリジナルのコットンエコバッグの販売などに力を入れています。
そんな中、日本でも幅広い年代に人気のアパレルブランド「H&M」が、革新的な取り組みを発表しました。それが、サスティナブルに調達された素材や製造方法を取り入れた、ハイクオリティなコレクション「Conscious Exclusive(コンシャス・エクスクルーシヴ)」です。
このコレクションでは、ワイン製造時に廃棄されるブドウの皮・茎・種を使ったビーガンレザーや、2度淹れしたコーヒーの粉をオフィスから回収して染めた布地など、循環型で革新的な新素材を使用したアイテムが展開されているのです。
イメージムービーでモデルたちが着用するその新作は、シンプルでありながら洗練されており、新しいオシャレさを感じさせてくれます。いまやサスティナブルなファッションを取り入れることは当たり前になってきていますが、今後もますます「サスティナブル+α(アルファ)」の革新的なファッションが注目されるかもしれませんね。